【2006年 第3回】〔新社会人〕いつかは判らないが、確率は99% 仕事 ~
大山 潤 (オオヤマ ジュン)
2005年8月16日には、震度6弱を観測した宮城県南部地震が発生しました。
さらに今後も大地震(宮城県沖地震)発生の確率が高まっています。
宮城県沖地震発生確率と地震保険世帯加入率
地震調査委員会発表によれば、宮城県沖地震発生確率(「宮城県HP」より)は2003年6月1日を起点として10年以内の発生確率39%、20年以内の発生確率88%、30年以内の発生確率99%とのこと。
(発生確率の他、被害想定結果・震度分布図・津波浸水域予想図などの資料も発表されています。気になる方はチェックしてみてください。)
地震に対するリスクの高まりと共に、宮城県における地震保険世帯加入率は1999年14.9%~2004年23.0%と増加傾向を辿っています。
新規契約火災保険への地震保険付帯率も50%を超えています。(「損害保険料率算出機構調」より)
災害発生時の補償は大丈夫ですか?
さて新社会人の皆さんは、アパート・マンションといった賃貸物件を選ばれる方の割合が多いと思います。
賃貸住宅に住む場合、持ち家の世帯に比べ火災や地震といった災害に対する意識が低くなりがちです。
確かに建物を所有していない分リスクは小さいのですが、家財等の持ち物の損害も小さくはありません。
部屋の中にあるものを一から揃えたらどの位の金額になるか試算してみると、その金額が以外に大きい事に驚かれるのではないでしょうか。
ちなみに契約に際して、敷金・礼金・前家賃・管理費といった費用の他に、ほとんどの人が保険料を払う事になります。
「保険に入っているから地震がきても大丈夫」と考えるのは、ちょっと早計です。
この保険では、火災や水漏れなどによる損害は補償されますが、地震による倒壊あるいは地震による火災によって生じた損害は補償されない契約である場合が多いようです。
まずは保険契約の中身、どんな損害に対して、何に対して補償してくれるのかを確認してください。
賃貸借契約全体に掛かる費用数十万に比べ、保険料は2万円程度。ウェートは軽くなりがちですが、賃貸借契約のオマケではなく、重要な契約の一つです。
地震保険に加入しているのか・加入していないのかが判ったら、改めて地震保険を付帯した方がよいのか、部屋の配置換えや転倒防止対策などで対処可能か、を検討してみてください。
【2006年03月22日00時00分】
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