赤字を解消して貯蓄を増やしたい!【2010年 第2回】

【2010年 2回  赤字を解消して貯蓄を増やしたい!】相談コラム

佐藤 名ゝ美(サトウ ナナミ)⇒プロフィール

このコラムは、相談いただいた事例を紹介するコラムです。

 

 

 

相談者・家族構成

クータンさん

夫(27)会社員、クータンさん(28)主婦、第一子(3)、第二子(1)

相談内容

収入は決して少ない方ではないと思いますが、赤字になる月が多々あります。
そんなときは預金を取り崩してしまうため、なかなか貯蓄が増えません。

原因のほとんどが私のカード払いでの買い物だったことを反省し、
カードは全て解約、生協も脱退しましたが、まだまだ無駄遣いが多く困っています。

来春からは保育料も必要になりますし、
もう少し貯金や保険の方にお金を回したいと思っていますので、具体的な方法や見直し点等を教えて下さい。

 

 

回答

 ご本人の自覚通り、使い方がやや派手であるようです。
家計管理は「収入の範囲内で生活する」が鉄則。
まずはプラスマイナスゼロを目指しましょう。

家族構成の割に食費が高めなのは、外食が多いのか、それとも食材を使い切れずに捨ててしまうのか…。
まずは「1週間1万円生活」にチャレンジしてみませんか。
手作りで「残りものレシピ」も楽しみながら、買った食材はきれいに使いきりましょう。

次に水道光熱費。
この費目は半額を目指しましょう。

電化製品はいったん家中のコンセントを全て抜き、絶対に必要なものだけを差し込みます。
あとは使うときだけ電源オン。

お風呂は追い炊きしなくて済むように、家族全員で一気に入り、残ったお湯は洗濯に使いましょう。

ちょっとした心がけの積み重ねが大きな成果につながります。

 

日用品費、被服費、教養・娯楽費も半額大作戦。
洋服や家具などは、今まで買ったものをたくさんお持ちですよね。
持っているものを大切に使い、今後購入が必要な物は、フリーマーケットなどを利用してみては。
レジャーについても、お金をかけずに楽しめる公共施設がお勧めです。

これらの工夫で月々約8万円が浮く計算です。
節約は地球環境保全にも貢献できて一石二鳥。
それに、やってみると意外と楽しいものですよ。

生命保険は、加入中の共済(夫の死亡保障800万円)だけでは心もとないですね。
月額15万円程度の収入保障保険(月払保険料4千円程度)に至急加入を。
来春からの保育料と先の節約分を総合すると、家計収支は何とかプラスマイナスゼロ達成です。

貯蓄増額は車のローンが終わってから。
年間93万円が浮くことになりますので、そっくりそのまま貯金しましょう。


このコラムは、熊本日日新聞(2004年4月~2005年3月)に掲載された「家計CHECK」を加筆修正したモノです。

 

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