FPへ相談できること【2016年 第1回】

【2016年 第1回 FPへ相談できること】最近のFP相談事情と今後

長谷 剛史 (ハセ タケシ)

FP(ファイナンシャルプランナー)の認知度は少しずつ上がっていますが、実際に相談した経験がある方は少ないのではないでしょうか?
そもそも「FPへ相談できることはどのようなこと?」と思っている方も少なくないと想像しています。
そこで、今回のコラムは、FPに何を相談できるのかをご紹介したいと思います。

 

よくあるご相談

最近の相談事情からよくあるご相談を各分野で多い順にご紹介します。

その1:住宅

第1位:住宅購入を検討しているが自分達の身の丈に合った物件価格が知りたい

第2位:住宅ローンの組み方(固定or変動、返済期間長短、夫婦or片方)がわからない

第3位:住宅ローンを借り換えたほうがお得なのかどうか知りたい

同じ年収・家族構成であってもそれぞれの将来計画によって家計に合った物件価格は異なってきます。

最近は住宅購入に関して慎重な方が多く、この分野のご相談が多くなっています。

その2:資産運用

第1位:銀行預金は低金利なので資産運用に興味はあるがどのように考えれば良いのか?

第2位:情報が氾濫していて自分で勉強しても結局よくわからないので教えて欲しい

第3位:相続や退職でまとまったお金が手に入ったが、どうしたらいいのかわからない

資産運用に興味があり試してみたいが、どうしたら良いのかわからないという方が非常に多いように感じます。

年金不安から国に頼るのではなく、自分で老後資金を準備したいという若い方が増えています。

その3:保険

第1位:結婚して子どもが生まれたので保険に加入したほうが良いのか?

第2位:商品があり過ぎてどのように選んだら良いのかわからない

第3位:毎月の保険料負担が重いので何とか保険料を削減したい

結婚や子どもの誕生、住宅購入等人生の節目に保険のことを考える方が多いです。

また、商品がありすぎてどれを選択したら良いのかと悩む方が増加しているように感じます。

その4:確定拠出年金

第1位:会社で説明会はあったがそもそも仕組みがよくわからない

第2位:商品選択の基準がわからないので自分で選べないし決められない

第3位:投資信託の仕組みやリスク、株式投資との違いを教えてほしい

導入企業が増加しているのに伴い、相談件数が右肩上がりの分野になります。

同期入社であってもこの制度を活用できたかどうかで老後の生活が大きく異なってきます。

その5:ライフプラン=将来計画

第1位:結婚して子どもが生まれたので将来計画を一緒に考えてほしい

第2位:老後が不安なので早い段階から将来計画を立てて準備を進めたい

第3位:数年後に住宅購入を考えているので、計画をきっちり立てていきたい

最近は若い方からの将来計画を早めに立てたいという相談が多くなっています。

アバウトでも将来計画を考える方と考えない方では、将来大きな差が出てしまう可能性が高いです。

その6:相続

第1位:相続が発生したらどれぐらいの税金がかかるのか知りたい

第2位:相続が発生してももめないようにしたいがどうしたら良いかわからない

第3位:相続対策を考えたいがどのような方法があってどう考えたらいいのか知りたい

身近ではない相続に関しては、どこに相談したらいいのかわからないという声をよく聞きます。

制度内容や一般的な説明をすることはFPでも対応が可能です。

上記はFPへ相談できる各分野の上位項目ですが参考になりましたでしょうか?

他にもお金の貯め方、株式投資、経済、公的年金、税金、経営や事業のご相談など多岐に渡ります。

また、一つの分野で掘り下げた内容だと、例えば税理士等他の専門家と連携して相談対応にあたることも多いです。

FPは相談者の不安を安心に変えることができますので、まずは漠然と将来が不安という方もFPへ相談してみてはいかがでしょうか?

次回は、FP相談6つのステップを取り上げますので楽しみにお待ちくださいね。

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