【2006年 第1回】相続税、申告が必要な人って・・・相続
赤坂 慎二 (アカサカ シンジ)
人はみな誰もが最後には死んでしまうという悲しい運命を持っています。
日本では1年間に約100万人もの人があの世へ旅立っているのです。
死ぬまでにこの世に何かを残さなくては、そう思う今日この頃です。
ところで、人が死んでしまう、つまり相続が発生すると、葬儀のこと、遺産分けのこと、相続税のことなど、いろいろと大変なことが目白押しです。きちんと対処しておかないと後々つけが!?なんてこともあるかもしれませんので気をつけましょう!
相続税が発生した相続件数
そこで、今回はその大変なことのうち相続税について考えてみたいと思います。
この一生に何度も支払うことのない税金ですが、実は、誰にでもかかるものではないのです。
相続税が発生した相続は平成15年には44,438人。(国税庁 相続税の課税状況より)
1年間で死んでしまう人の数100万人で割ると約4.5%の相続で税金が発生していることになります。
こうして見てみると、いわゆるお金持ちの人にしかかからない税金だということがわかります。
ちょっと一安心の人も多いのではないでしょうか?ときどき、税金の相談会などで「生命保険金を2,000万円ももらったので、相続税が心配!」とか、そんな話を聞くことがありますが、「税金はかかりませんよ」というと大喜びして帰っていく人もいます。
相続税の基礎控除
それではどうしてそうなるのでしょう?
実は、相続税には基礎控除というものがあって、相続財産の評価額の合計が基礎控除額を超えなければ税金は発生しないのです。
その基礎控除額は「5,000万円+1,000万円×法定相続人の数」で計算されます。
例えば奥さんと子ども2人の場合には法定相続人は3人になりますので、計算すると基礎控除額は8,000万円になります。
「あー良かった、そんなに財産ないから相続税のことは考えなくていいな」と思われた方は良いのですが、そうではない方は相続税についてもう少し、勉強する必要がありますので次回は相続税はどのようにして計算するのかということについて簡単にまとめてみたいと思います。
【2006年07月25日00時00分】
この記事へのコメントはありません。