【2013年 第6回 最低限知っておきたいお金の「知識」 ~投資をはじめる時のルール~】
発達障がいの子をもつ家庭のためのファイナンシャル・プランニング
平野 厚雄(ヒラノ アツオ)⇒ プロフィール
このコラム連載は、ファイナンシャルプランナーとして、社会保険労務士として、発達障がいを持つ子の父親として、私が何を感じ何をしてきたのか?そして、発達障がいを持つ子の親が知っておくべきことは何か?という視点で執筆していきたいと思います。
最低限知っておいていただきたいお金の知識
発達障がいを持つ子が生まれると色々なことがあります。事実としてお金もかかることがたくさんあります。
例えば、聴覚過敏の発達障がいの子は、電車に乗ることが困難な場合があります。そうなると必然的に移動は車を利用することが多くなってしまいます。それは家計的にみれば車の維持管理費やタクシー代等が発生してしまうことを意味しています。そのような状況下で、「お金の知識がない」ために損している場合ではありません。
そこで、今月も発達障がい児を持つ親御さんが、最低限知っておいていただきたいお金の知識をお伝えしたいと思います。
前月では金融商品を選ぶ際にはまず「トレードオフの関係」を理解し、目的を明確にし、3つの特性の中で、何を最優先するのかを決めていただきたいとお伝えいたしました。そして、いよいよ実際に投資を始めるわけですが、ここでもその前にしていただきたいことがあります。
それは、「自分のルール」を作るということです。株や投資信託など値動きがある金融商品の場合は、買うタイミングよりも売るタイミングの方がむしろ難しい現実があります。
例えばある会社の株に100万円投資して、1年後120万円になっていた場合、20万円の含み利益があるので、このタイミングで売ればその20万円が利益になります(税金は考慮しません)。運用利率にすると20%です。現在の、低金利時代において20%の利回りが確保できたら大成功です。
しかし、人間というものは欲が深く、20%値上がりしたら、「もう少しまてばもっと上がるのではないか?」という淡い期待がでてきます。そして、そうこうしているうちに、また価格が下がってきてしまい、「あ~、あの時売っておけば良かった・・・」と後悔してしまう。
そして、その逆のパターン、値下がりの場合も同じで、どんどん価格が下がっている中で「いつか値が上がるだろう」と待っているうちに、さらにどんどん値下がりし、結局そのまま塩漬け状態に・・・、というパターンはよく聞きます。
そこで、このような状態にならないために「自分のルール」が必要なのです。そんなに難しい話ではありません。例えば、以下のようなルールです。
とてもシンプルだと思いませんか?
もちろん、その金融商品を選ぶときには、3年間、5年間等、あらかじめ運用期間を決めて購入するのですが、一旦購入した後、きちんと定期的に値動きを確認する必要があります。そして、その運用期間中にこのルールの要件に合致したら、淡々と売買するという流れです。
よくあるパターンは、一旦購入すると、仕事等で日々忙しく関心がなくなり、そのまま放置してしまうパターンです。
ある意味で金融商品は生き物です。その時々の経済環境、政治情勢等の影響をうけます。したがって、お世話が必要です。「長期投資」ではじめたつもりが「長期放置」にならないように注意しましょう。
金融商品の値上がり・値下がりについては、この自分のルールに合致したら何も考えず売買します。
そして、さらにここがポイントなのですが、かつその後の値動きについては、一切追いかけない、見ない!ということが大切です。例えその後さらに値上がりしたとしても、それは運がなかったということで割り切ってください。それよりも、実際に20%の利益を得られたという事実に焦点をあてるべきです。
「Fight4u」は、自閉症等の発達障がい児・者のお父さん等のランナーもしくはランナーのサポーターの方を中心に組織されたグループ「Run4u」の兄弟グループです。「Fight4u」では、格闘技を通じ社会に対して「発達障がい」についてのメッセージを発信しています。「Fight4u」のコンセプトは以下の5つです。
(1)格闘技を通じて健康を維持・向上しましょう!
(2)発達障がいに関する理解と支援を求めるメッセージ付きのTシャツや、パンツ、スパッツ、胴衣にロゴをつけて、社会にメッセージを発信しましょう!
(3)障がいのあるなしに拘わらず、誰もが活き活きと輝き、豊かに暮らせる社会「インクルージョン社会」の実現をめざしましょう!
(4)子どもを守るため、親御さんも強くなりましょう!
(5)格闘技を通じて、親子関係を深めましょう!
この「Fight4u」は格闘家だけが対象ではありません。格闘技は見る専門の人、昔格闘技をやっていた人、子どもに格闘技をやらせたい人、格闘技を通じて健康になりたい人、格闘技に興味がある人等、何らかのかたちで格闘技に関係している人、興味を持っている人であれば歓迎です。この「Fight4u」の活動にご興味がある方は、以下のHPよりお問い合わせください。
「FP社会保険労務士事務所 柔コンサルティング http://www.yawara-bjj.jp/」
この「Fight4u」は格闘家だけが対象ではありません。格闘技は見る専門の人、昔格闘技をやっていた人、子どもに格闘技をやらせたい人、格闘技を通じて健康になりたい人、格闘技に興味がある人等、何らかのかたちで格闘技に関係している人、興味を持っている人であれば歓迎です。この「Fight4u」の活動にご興味がある方は、以下のHPよりお問い合わせください。
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