Let’s Enjoy “旅”  『賢く楽しく“旅”しましょう。』【2011年 第6回】

【2011年 第6回 Let’s Enjoy “旅”  『賢く楽しく“旅”しましょう。』】楽々旅々

合田 菜実子⇒ プロフィール

 

節電ムードが高まり、例年より長い夏休みをとる企業が増えています。それに伴って、旅行会社各社が“長期滞在型ツアー”を売り出しています。海外旅行ならば、11日以上22日までは追加の宿泊料金が無料の“アジア向けツアー”や、ヨーロッパの同じ都市に10日以上滞在するツアーなど、今までには無かった“お得なプラン”も多数企画されているようです。自粛ムードもありますが、節電対策のためにもこの機会に思い切って海外に出てみてはいかがでしょうか?今日は、夏の長期滞在にお勧めの“カナダ滞在”を中心にお話ししたいと思います。

 

 

 

“滞在型ツアー”の魅力

“滞在型ツアー”の魅力はまるでその土地の住民になったかのような“異国での暮らし”が体験できることです。現地の人々と友達になったり、地元の方が利用するスーパーでその土地の食材を買って料理をしてみたり、余裕があれば短期のカルチャーセンターに通ったり、お祭りに参加してみるのも楽しいですね。

1都市を1~2泊で転々と周遊し“世界の名所&お土産屋さん”を巡る“欲張り周遊ツアー”も達成感がありますが、“滞在型のツアー”では、また違った“喜び”を発見することができますよ。

私は学生時代カナダの西海岸に7月~9月にかけてのべ2カ月滞在しました。そのとき、たまたま足を運んだ地元の旅行会社で、カナダ人が“アジア観光ツアー”と称した“周遊型ツアー”を見つけました。

 

“京都(清水寺・金閣寺等)~大阪(通天閣・大阪城等)~東京~ソウル~釜山~上海~北京・・・等 をほぼ1泊ずつ巡るツアー“、あまりにも慌ただしい内容にびっくりしたものです。京都だけをとっても、清水寺や金閣寺の他に

もっと見てもらいたいところがいくらでもあるし、1週間過ごしても足りないくらいなのに・・・。でも、日本人が旅する“ヨーロッパ周遊旅行”も同じことなのだろうな!とも思いました。

これも、カナダにゆっくり滞在してみて知った発見の1つでした。また、カナダ人にとっては、“日本語”も“韓国語”も同じように聞こえるため、日本人と韓国人は全く違いが分からない・・・と言われたのも意外でした。現地の仲良くなった子供たちがビートルズの曲を素晴らしい発音(ネイティブなので当然なのですが)で歌ってくれたのにも妙に感動したのを覚えています。

 

今日は、是非のんびり滞在して頂きたい! 私が大好きな“カナダ”を中心にお話ししたいと思います。

エリアにもよりますが、この時期のカナダ滞在の魅力はなんといっても、心地の良い過ごしやすい気候でしょう。真夏といっても、日本のようにジメジメしていないため汗をさほどかくこともなく、外で過ごすにはちょうど良い位です。(私の体験は20年程前なので、地球温暖化の影響で随分変わってしまっているかもしれませんが・・・。)少し肌寒いですが、海水浴や川で水遊びも楽しむことが出来ます。バンクーバーでホストファミリーと海水浴に行った時に、水着を持参していなかった“ホストマザー”が、何の抵抗もなく肌着を脱いで、下着姿で子どもたちと泳ぎ出したのもカルチャーショックでした。いろいろ発見があります。カナダ西海岸で私の大好きな街を紹介しましょう。

【ビクトリア】

カナダの南西に位置しているブリティッシュコロンビア州の小さな町で、冬季オリンピック開催地としても知られたバンクーバーからはフェリーで1時間半程度に位置します。ビクトリアの魅力は、美しい街並みと、過ごしやすい気候、恵まれた自然でしょうか。歴史も古く、イギリス領だったころの名残として英国調の建物がきれいに保存されています。

街中にはあちこちに美しいお花が飾られており、公園ではウサギやリスなどの野生動物に出会ったりすることもあります。“花の都”とも呼ばれる美しく整備された街を楽しみながらのんびり散歩してみると、それだけで幸せな気持ちになれると思います。カナダの中でも、1年を通して過ごしやすい気候ということもあり、老後住みたい場所ランキング、世界の美しい街ランキング、いずれも上位に入っている“ビクトリア”、その魅力はいつか、ご自分の目で確かめて下さいね。

【バンクーバー】

 

トロント、モントリオールに続くカナダ第3の都市で、カナダ西海岸の玄関口にもなっています。ビクトリアからわざわざお買い物に来る人もいるほどで、ショッピングなど都会としての充実感を味わうことが出来るだけでなく、自然にも恵まれており“世界の中で住みたい街ランキング”には常に上位に入っています。オリンピックの後はインフラも充実し、より便利になっていることでしょう。

 日本語学校等もたくさんあり、シティライフやカルチャー、海、山、森、川等の自然も満喫することが出来ます。中華街もあり、日本の食材なども簡単に手に入るのは便利です。

【カナディアンロッキー】

カナダ西海岸に来たならば、必ず訪れていただきたいところがこちら。特に、夏場は観光だけではなく、ゴルフにキャンプ、フィッシングに乗馬、ラフティングなど様々なアクテビティも楽しめます。日本では味わえない壮大な自然に包まれてみましょう。カナダでも最も美しいと言われる“モレーンレイク”や“エメラルドレイク”“レイクルイーズ”等は、自然が作り出したとは思えないほどの“コバルトブルー色”をしており、あまりの美しさにため息がでますよ。

野生の動物を探したり、夜に星を観察したりするのもよいでしょう。また、“オーロラ”が見られることもあります。いつ現れるか分からない“オーロラ”を焦ることなく待つことが出来るのも長期滞在の魅力ですね。

最後に、海外に長期滞在される際は、日本食も持参しましょう。“郷に入っては郷に従え”という言葉があります。

せっかくの長期滞在ですので現地の暮らしに徹するのも良いですがやはり日本人です。 疲れがたまった時など、特に日本のお米等が恋しくなることがあります。そんな時に、お茶漬けやお漬物、ふりかけなどがあるだけでもとても心強いものです。スーツケースの片隅に少し準備しておくと安心ですよ。

 住みなれた日本で流されるように過ごしている日常生活から離れて、異国の街をじっくり体験してみると、必ず人生の中での“大きな発見”に出会うことができます。“それが何か?”は人それぞれ違うものですが、今後の人生をより良いものに変えていくものであるのは間違いないと私は思います。

 

長期休暇、どうやって過ごそう??と悩まれている方。是非思い切って海外に飛び出し見ませんか?

  • コメント: 0

関連記事

  1. 歯は、唯一無二の資産【2009年 第 12 回】

  2. 池田龍也 の ちょっと気になるニュースから 【第4回】 「マーケット激震、世界は激動時代を迎えるのか」

  3. 最新金融商品の辛口通信簿【2010年 第5回】

  4. 夏のボーナス in 山陰【2012年 第7回】

  5. 地方における教育費【2011年 第6回】

  6. 【金銭教育その11】修学旅行と“こづかい”【2009年 第 5 回】

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。