【2012年 第2回】単身赴任が決まったら~引越の準備と費用
ライフプラン別コラム~単身赴任家庭の家計管理
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール
単身赴任が決まった。まずはじめに考えなければならないことは、単身赴任先の生活環境です。今回は赴任前にやっておくこととその費用について見ていきます。
住まい
最も重要なのは、住まいがどのようになるかということです。
準備のためのお金と時間の費やし方で一番影響が出る部分です。
アパートやマンションを借りるのか?
会社の寮に入るのか?
アパートやマンションを借りる場合は、会社の対応によって準備のためのお金と時間の負担が違います。
物件は会社が用意してくれるのか?
自分でさがすのか?
単身赴任先でのご主人の生活環境はどうなのか・・・、奥さまにとっても不安ですね。
別件選びには奥さまも同行し、物件だけでなく周りの商業施設などもチェックしておきましょう。
ほとんどの企業は、地方でも中心地にあることが多いので、賃貸物件の数はある程度あります。職種によっては、地方の交通の便が悪いところが勤務地である場合があります。
その場合は、職場の近くでは、賃貸物件自体が無いという恐れもあります。
更に商業地域が離れている時は、「車」が必要となります。
寮の場合は、準備段階で奥さまが現地に出向かなくてもよいでしょう。
引っ越し荷物
住まいが決まれば、単身赴任先で必要なものがわかります。
アパートやマンションを借りる場合は、「自炊」もしなければなりませんので、身の回りのもの以外に、調理道具や食器類などが必要となります。
家電製品もまとまって必要となります。
TV・冷蔵庫・洗濯機・掃除機は最低限必要です。
プラスアルファーとして、電子レンジ・アイロン・パソコンなどが考えられます。
会社によっては、家電製品を会社でレンタルしてくれるところもあります。
家具は、テーブルといす、TV台・ベット・タンス等の収納家具。
会社の寮に住む場合だと必要な物は少なくなります。
調理道具や食器類はほとんど必要がありません。
家電製品もTVと小さい冷蔵庫ぐらいでしょうか。
洗濯機や掃除機は共同で使うところが多いです。
後は布団や衣類、衣類をしまう収納用品、テーブル等だけで済みます。
大切なのは、必要最低限だけ準備することです。
実際に住んでみると、本当に必要なものが違っていたりします。
現地で買い足すつもりで当面必要なものだけをそろえましょう。
準備に係るお金
単身赴任は、会社の命令になりますので、住まいを異動することに係る費用は、一般的に会社が出してくれます。
その額は会社によりまちまちです。
単身赴任後の給料に含まれて支給されるときもあるので、それをあてにせず、まずは自己負担するのも覚悟しておきましょう。
住まいにもよりますが、アパートを借りて電化製品や家財道具をそろえると数十万円とまとまったお金が必要となります。
何もかにも新しいものをそろえると出費がかさみます。
リサイクルショップなどを活用するなどの工夫もしてみましょう。
単身赴任が決まってから引越までの期間が短い場合が多く、あわてて準備することがほとんどです。
最低でも、着替えと布団があれば生活できますので、最初にお金をかけすぎないことを心がけましょう。
準備の際には、奥様が主導権をとるのではなく、ご主人が主導権を持つようにするとよいでしょう。
家での生活はなんでも奥さま頼りだったご主人も、一人の生活になるのですから。
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