【2012年 第6回】単身赴任の家計~留守家族編
ライフプラン別コラム~単身赴任家庭の家計管理
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール
第4回のコラムでは、単身赴任の家計を赴任先の夫の側から見てみました。今回は、留守家族の家計です。普段使いの生活費は一時的な母子家庭の家計となるわけですが、それまでとの違いなどをみていきます。
家計管理はいろいろ
私の知り合いや友人の中には単身赴任家族が結構います。
家計管理はどのようにしているかを聞くと、それは様々。
元々、夫が家計を管理しているか、妻が管理しているかでその内容は大きく分かれます。
夫が管理している家族は、私の周りに以外と多いです。
そのような家族の家計は、夫から生活費を渡され、あるいは生活費口座に振り込まれ、その範囲内で生活するというもの。
単身赴任により、留守宅は家族が一人減るということで、今までよりだいぶ減らされたと嘆いている人もいます。
反対に、妻が管理している場合は、夫の生活費も留守宅の生活費も妻が両方管理するというのが一般的なようです。
我が家の場合は、後者。全権私が握っていますが、夫の生活費についてはかなり寛大です。
支出増と支出減
家計を単身赴任先の夫の分も含めてトータルに考えると、二重生活になりますので、生活費は当然増えます。
一方単身赴任手当等による収入増も見込めます。その増加分で支出増を補うことにすれば家計逼迫することはありません。ただ現実には支出増を補うのは難しいかもしれません。
留守宅は大人が一人減るわけですから、当然支出も減りますが、著しく減るわけでもありません。
具体的には、食費、光熱費は減りますが、劇的に減るわけではありません。休日に家族で出かけることが少なくなりますので、レジャー費はかなり減ります。
しかし、留守宅は母子だけなので、心がけ次第で支出減にできるでしょう。
二重生活の落とし穴
留守宅は、妻の意思で自由にお金が使えます。
普段の生活費の支出ならば、夫の了解を得るまでもありません。
妻の金銭感覚で支出増になるか支出減になるか両方考えられます。
夫が家計管理している場合でも、使っている所を普段見ていないので、妻から「足りない」と言われたら、追加で出してしまうかもしれません。
倹約妻ならば、工夫して夫のいない生活を見直し、支出減を実現するでしょう。
浪費妻ならば、夫の抑えが無いため、夫に居ぬ間にお金を使ってしまうということも。
普段の生活費の小さな支出でも積み重なっていくと、大きな金額となってしまいます。
遠く離れていればなおさらお互いに協力して家計管理をしなければならないのに、個々でお金を使うようになり、場合によっては、いつの間にこんなに使ったのか!となるかもしれません。
ライフプランと心がけ
ライフプランをたてて将来のお金の見通しが立っていれば、普段のお金使いも意識して生活するでしょう。
目標や夢があるのですから。
ライフプランを立てていないと行き当たりばったりになり、「何とかなるさ」が、気が付いたらそうもいかなくなってしまい後悔することも。
生活費の銀行口座はお互いにチェックできる体制を作っておくと、離れていても使い過ぎを防ぐことができるでしょう。
毎月の予算を決めて、その範囲内で生活をすることを心がけるのは、単身赴任家族に限らず大切なことです。
単身赴任家族ならなおさら、夫と妻、ともに予算を意識した家計管理が必要となってきます。
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