【2012年 第8回】単身赴任の家計~臨時支出
ライフプラン別コラム~単身赴任家庭の家計管理
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)
単身赴任では、何かとお金がかかりますが、半年くらいたつと生活が安定してきて単身赴任先でも、留守家庭でも家計収支が安定してきます。その中で、急な支出があるときはどのようにしたら良いのでしょう。
大きな支出~教育費
単身赴任の家庭は、40代~50代の世帯が多いので、大きな支出としては、まず教育費があります。
あらかじめわかっているものは準備しているでしょう。
高校受験で公立の予定が私立になってしまった、留学を急にすることになってしまった、などまとまったお金が急に必要になるときがあります。
大きな支出~住居費
最近は自然災害が頻発しています。
留守宅は自宅を所有している場合が多く、自然災害に見舞われることがあります。
保険でカバーできる場合もありますが、やはり自然の猛威による住居の損害は、想像を超える支出となります。
他にも老朽化でお金が必要になるときもあるでしょう。
大きな支出~その他
他に考えられる大きな支出は、病気やケガをした時が考えられます。
単身赴任先、留守宅ともに起こりうることです。
また、親の介護が必要になるときもあるでしょう。お互いの親に介護が必要になったときにだれがどのように介護を行うのかあらかじめ夫婦で話し合っておく必要があります。
親が遠方に住んでいる場合は、交通費もかさみます。
連携を第1に
何か大きな支出がある場合に大事なのは、遠く離れていても情報を密にし、連携を保つことです。
まとまったお金が必要な場合、お金の融通がスムーズにできないといけません。
どちらか一方が管理している場合は、送金の必要もあります。
単身赴任家庭では、離れている分、物事の意思決定までに時間がかかります。
まとまったお金を融通する際に、時間がかかる場合もあるでしょう。
連携できる体制を常に持っていることが必要となります。
離れていると、「言った」「言わない」「そんなにかかるのか」「すぐお金が用意できない」などのトラブルが起こることがあります。
お金に関するこじれはよくありません。
予備費はお互いが使えるように
何かあった時に使えるお金は、予備費として準備します。
一般的には、普段の生活費の半年分あればよいのですが、単身赴任家庭では、2重生活なので、少し多めに用意しておくと安心でしょう。
どちらか一方が家計を管理している場合でも、予備費に関しては、お互いどちらでも使えるようにしておくと安心です。
例えば、郵便局は全国どこでもありますし、郵便貯金はキャッシュカードを2枚作ることができます。
予備費はあくまでも予備費です。
お互いが使えるようにしておいて、生活費で使ってしまってはいけません。
これはお互いに注意しましょう。
何かまとまったお金が必要な時は、単身赴任にかかわらずあります。
単身赴任家庭では、支出に対しての意思決定を迅速に、そしてコミュニケーションを充分にとって、気持ちよくお金を使うことが一番重要です。
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