【2012年 第11回】単身赴任家庭のコミュニケーション方法
ライフプラン別コラム~単身赴任家庭の家計管理
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール
今月は、単身赴任家庭の家族間のコミュニケ―ションの方法をご紹介いたします。
スマートフォンやタブレット端末、それに伴うアプリの普及
家族が離ればなれで暮らしている単身赴任家庭にとって、家族間のコミュニケ―ションは必須事項。
赴任期間が長くなるほど、疎遠になりがちです。
家族の為に、一人で頑張っている家族の大黒柱である「お父さん」を大切にしなければならないのは、月日の経過があってもブレてはいけないことだと思います。
通信技術の発達により、スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどを通じて、遠く離れていてもそばにいるかのように、コミュニケーションが取れるようになりました。
我が家の場合、日常利用しているのは、スマートフォンアプリの「LINE」です。
家族全員のグループを作り、情報のやり取りをしています。
メール機能を使っての日々の連絡にとどまらず、出かけた場合は位置情報を送れば、どこに行っているかわかりますし、音声や写真も送ることもできます。普段のたわいのない出来事を「LINE」にのせて情報発信していくことで、夕食時に家族が顔を合わせてするようなお話が、スマートフォンを通じてリアルタイムに家族で共有することができます。
その他にも自宅をWi-Fi環境に整えておくと、TV電話が気軽にできます。
「スカイプ」など「LINE」と同じような機能を持つアプリがたくさん出ています。
低コストで使い勝手のよいものを選ぶとよいでしょう。
たまにはアナログも
デジタルを駆使したコミュニケーション方法は進化を遂げつつありますが、アナログコミュニケーションの方法もたまにすると嬉しかったりします。
アナログコミュニケーションの典型的な方法は「手紙」です。
文字は書き手の心の状態を示すように思います。
手紙の内容とともに文字からも書き手の思いが伝わるように思います。
写真もデータで送るのではなく、現像した写真を手紙と一緒に送るのも、新鮮味があってよいでしょう。
お誕生日や記念日の時には、「電報」を打ってみるのもサプライズ感があってよいです。
今の電報は、いろいろな種類があって選ぶのも楽しいですし、インターネットで気軽に申し込めます。
子どもと父親とのコミュニケーション
単身赴任家庭において「お父さん」の存在を常に、家の中に置いておかなければならないのは妻の役目だと思います。
我が家では、何かあった時は、些細なことでも子供の方から報告や、相談をさせるようにしています。
物事を決める時には、まずはお父さんへの相談というように常にお父さんの存在を家に置いておくことは、大切なことではないかと思います。
母親だけでは対処できないこともありますし、考え方や価値観の偏りも防ぐことができます。
疎遠になってしまうと、子どもは父親とのコミュニケーションの取り方もわからなくなり、本当に大事なことを伝えなくなります。
我が家では、家で同居している時よりも、父親と話をする機会が増えているように思え、いい効果ではないかと思います。難しい年頃の子の場合は、母親だけでは不安があるでしょうし離れていても夫婦で乗り切らなければなりません。
妻は意識して、子どもと父親がコミュニケーションをとれるように促さなければなりませんね。
単身赴任期間が長くなると、それぞれのライフスタイルが確立してしまいます。
父親がいないのがあたりまえの環境になってくると、単身赴任が終わり、家族が一緒になっても父親の居場所がないなんてことなりかねません。なかなか難しいかもしれませんが、密なコミュニケーションとって気分だけでもいつも家族が一緒だという日常にするのが理想ですね。
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