【2012年 第12回】単身赴任家庭の家族の想い
ライフプラン別コラム~単身赴任家庭の家計管理
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール
単身赴任家庭の家計管理を1年間連載してきました。最終回となる今回は、単身赴任家庭の家族の想いにスポットを当ててみます。
単身赴任を決断した理由
アート引越センターThe0123引越文化研修所「単身赴任レポート」によると、単身赴任をしているサラリーマン像は、平均年齢46歳、平均勤続年数24年、役職課長クラスとなっており、まさに働き盛りのライフステージになります。
見方を変えれば、住宅ローンを抱え、教育費もピークで最も人生の中で最も支出が多い世代です。
転勤の辞令を受けた時、単身赴任にするか、家族で引越しをするか決断をしなければなりません。
家族で話し合いを何度も持つようなイメージですが、下記アンケート結果をみるとそうでもないようです。
アート引越センターの単身赴任リポートでは、単身赴任を選択した理由の調査があります。
(図表参照)
単身赴任を選択した理由としてもっとも多かったのが、単身赴任や転勤を覚悟していたというもの。もともと転勤の多い会社であれば、それなりの心構えがあるのでしょうか。次に理由として多かったのは、子どもの教育に関することになっています。
同調査では、受験期のお子さんがいる世帯は3割にも上っているというデータもあり、子供の教育に関しては悩ましい問題だということが伺えます。
我が家の場合も、転勤族でしたので、心構えがあったこととやはり、上の子の学校(高校)を変えることが難しかった事が単身赴任を決めた要素となりました。
普段の生活での家族への想い
妻は、一人で暮らす夫の事が心配です。
下記調査結果をみると、健康面で心配が多いのがわかります。
普段一緒にいれば、体調の面の変化でもすぐ気が付くのですが、離れていれば自己管理がしっかりしていないといけません。妻にまかせっきりだった夫の場合は、なおさら心配でしょう。
奥様の単身赴任のご主人についての心配事
下記調査結果は、単身赴任生活の中で、夫と妻がそれぞれ普段思っている事です。
夫、妻ともに家族への想いを感じます。特に子どもへの心配は夫婦の共通項です。夫から妻へのいたわりも感じます。
ご主人の気持ちの認識と実態のギャップ
グラフについては「アート引越センタ―The0123引越文化研修所 単身赴任レポート vol.1-(1)|引越しや引越のお見積りなら、アート引越センター(公式ホームページ)」より出典
最後に
アート引越センターの同調査では、単身赴任を通じての夫婦の気持ちについての調査もありました。
その中で印象的だったのは、夫、あるいは妻に対して、「離れてお互いの良さや魅力を再認識した」という想いを、夫婦とともにたくさんの人が感じていることでした。
単身赴任が夫の将来の為の必要なことであることを妻は理解し、夫を支えまた夫は妻の理解と支えに感謝するというお互いの想い。妻は、帰ってきた夫に対しては「普段通りにしてのんびりさせてあげよう」、「夕食を1品増やそう」と献身的に夫を支えている妻の姿も調査では見てとれます。
離れているからこそ、支え合う気持ちが強くなるのだと思いました。
単身赴任の「お金」の管理は特別なことはなにもありません。
夫婦が単身赴任を乗り切ろうという前向きな覚悟があればうまくいくでしょう。
貴重な経験で家族のきずなをより深めることができると思い、頑張っていきましょう。
1年間にわたり連載をお読みいただきまして、ありがとうございました。
我が家も年末は夫が帰ってきて家族一緒にお正月を迎えることができます。
日本全国の単身赴任家庭が家族一緒に笑顔でお正月迎えることができますように。
1年間、ご拝読いただきありがとうございました。2013年 第1回コラムをお楽しみに!
~ 事務局スタッフ一同より ~
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