【2016年 第3回 女性にとって都心はとても生活しやすい!!】都心に暮らす醍醐味
松浦 建二(マツウラ ケンジ)⇒ プロフィール
もしも住む場所を選べるならどこに住みたいですか?人が住んでいる場所であればそこに何らかしらの良いポイントがあり、住んでいる人にとっては「住めば都」のはずです。
しかし、客観的にみれば、住みやすさには利便性や環境等のいろいろな要因があります。
今回のコラムでは「都心に暮らす醍醐味」と称して都心暮らしの良いポイントをお伝えしていきます。
都心に暮らす醍醐味として、今回は女性の人口・結婚・出産から都心の住みやすさについて見ていきます。
都心には多くの女性が住んでいる
日本の人口は現在1億2696万人(総務省統計局平成28年5月推計値調べ)、そのうちの51.36%が女性です。
女性の方が多いのは女性の方が長生きするからで、65歳以上だけでみると女性の比率は56.72%にもなります。
しかし生まれてくるのは男性の方が多く、0~4歳の女性比率は48.65%、20~24歳でも48.40%と半数以下です。
ところが、都心では若年層でも女性の方が多く住んでいます。
下記の表は東京23区の中で20~39歳の人口に対する女性の割合が多い区を順に並べたものです。
20~39歳で区切ると、女性の割合は日本全体でも東京全体でも49%弱で男性より少ないですが、都心の港区や中央区では女性の比率が52%を超え、全国平均を大きく上回っています。
若い女性に人気のありそうな世田谷区や目黒区等を上回っています。
都心に若い女性が住む理由としては移動手段や商業施設の充実が考えられますが、それとともに治安の良さもあるのではないでしょうか。
都心に住んでいる女性に直接聞いてみたいところです。
都心に住む女性は結婚しやすい!?
次に結婚について見てみます。
東京23区の中で人口に対する婚姻件数の比率が高い順に並べてみました。
比較のために日本全体や東京都全体、23区の比率も載せておきました。
資料:東京都福祉保健局「人口動態統計(平成26年)」・厚生労働省「人口動態調査(平成26年)」・総務省統計局「人口推計(平成26年10月)」をもとに筆者が計算
全国での婚姻件数は643,749件(平成26年)、人口に対する比率は5パーミル強なので、人口1000人に対し1年で5組結婚していることになります。
東京都では6.5組、23区では7.3組ほどと全国平均に比べたらやや高めになっていますが、一部の区では比率が非常に高くなっています。
23区で1位の台東区は12組(12.03‰)で、都心3区は2位に中央区(11.26‰)3位に港区(10.62‰)5位に千代田区(10.21‰)と全て上位に入り、全国平均の2倍以上の婚姻比率となっています。
都心に住む人の婚姻比率が高いのは経済力も影響しているでしょうが、若い女性が多く住んでいることも関係していそうです。
いずれにせよ都心には幸せな人が多く住んでいるということですね。
都心は意外と子沢山!!
最後に出生数に着目してみました。東京23区の中で出生数の人口に対する比率が高い順に並べてみました。
比較のために日本全体や東京都全体、23区の比率も載せておきました。
日本は少子高齢化社会に突入し、日本全体では出生数が年間103万人、死亡数が130万人(厚生労働省人口動態調査平成27年12月速報調べ)と既に人口は減り始めていますが、都心ではかなり状況が異なります。
人口に対する出生数の比率は全国平均で8.16‰ですが、23区で1位の中央区は14.39‰で全国平均を大幅に上回っています。2位は港区(13.19‰)、3位は千代田区(10.66‰)と都心3区が見事に並んでいます。
都心に多くの若い女性が住んで婚姻比率が高ければ、出生数の比率が高いのも当然なのかもしれません。
人口・結婚・出産の各統計からは、都心には若い女性にとって住みやすく、結婚しやすく、子どもを産みやすい環境が整っていると言えそうです。
皆さんも東京の中心で居心地の良い都心暮らしをしてみませんか?
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