結婚指輪【2012年 第6回】

【2012年 第6回】 結婚指輪 エリア別コラム – 地域:東海甲信越

松山 智彦(マツヤマ トモヒコ)⇒プロフィール

 

 

地域コラムの東海甲信越を担当します松山智彦です。私のコラムでは静岡県を中心にご案内をいたします。ジューンブライドの6月は、結婚がテーマ!今回は結婚指輪にスポットを当てます。

 

 

 

結婚指輪をしていない私。していない理由は既婚者である事を隠したい…ではなく、買っていないから。そんな夫婦って私達だけだろう…という思いから、指輪にスポットを当ててみました。そこには意外や意外…。

○統計データより

静岡県における結婚指輪の購入者の割合は98.5%(因みに福井、石川、富山の3県が99.7%、愛知、三重、岐阜の3県が97.4%でした)で殆どの夫婦が購入されています。購入の決定者は、夫婦ふたりが87.9%でした。

購入した指輪について、既製品が55%でしたが、オーダメイドが15.8%、セミオーダーが29.2%とほぼ半々の結果でした。これが妻の年齢が24歳以下の場合、既製品が42.9%と他の世代(25~29歳:56.8%、30歳以上58%)とは、感覚が違うようです。

指輪の材質では、プラチナが夫72.4%、妻71.4%、ゴールドが夫18.3%、妻18.9%、プラチナ&ゴールドが夫6.2%、妻7.4%、その他が夫2.2%、妻1.6%でした。

また指輪の石では、なしが夫68.6%、妻21.4%で、ダイヤが夫19.6%、妻71.7%、ルビーが夫0.6%、妻1.2%、サファイヤが夫8.4%、妻9.3%、その他が夫4.7%、妻5.6%でした。

指輪の購入金額は、平均が21.2万円で、20~25万円が全体の29.7%でした。因みに50万円以上が2.3%、5万円以下が2.0%でした。また、夫の平均が10.1万円、妻の平均が11.4万円でした。

指輪の検討期間について、挙式の6.6ヶ月前から検討を始め、検討期間が1.6ヶ月でした。

指輪の検討した店舗数は、平均2.4店舗、検討するための情報収集源は結婚情報誌が48.4%、PC経由が25.8%、携帯端末経由が6.5%、友人・知人の紹介が15.8%、ブライダルフェアが14%でした。因みに購入した店舗は婚約指輪と同じ店舗だった人は、54%でした。

○結婚指輪も色々?

今回の統計データでびっくりした事があります。ひとつは、夫と妻で指輪が異なる事。もうひとつは、指輪に石をつける人がいる事。それ以外のデータは、だいたい想定どおりで、静岡に限らず、全国見てもそう大差はありませんでした(私のびっくりした部分も含めて)。

結婚指輪を購入する場合、夫婦ふたりで決めた方が殆どでした。私達の場合は、ふたりで買わないと決めた…わけでなく、本来でしたら、結婚式6ヶ月前までに検討し、4ヶ月前には決定をしているのが一般的なのですが、結婚準備で時間を取られ、購入まで考えが回りませんでした。

平均の指輪の購入金額が21.2万円で、夫が石ナシ68.6%に対して、妻の71.7%がダイヤ付である分、妻の購入金額が高くなっているようです。

本当は統計として欲しい項目に「今でも結婚指輪をしていますか?」があればいいのですが、このデータについては探しきれませんでした。またいつか、そういったデータがあればご案内したいと思います。

○婚約指輪はどうなの?

同じデータを婚約指輪になるとまた少し変わっているようです。婚約指輪の決定者は夫が37%、2人が42.2%でした。やはりプロポーズと同時に渡すのが昔ながらなのでしょうか?素材は84%がプラチナ、石は96%がダイヤでカラット数0.2~0.3が31.4%、0.3~0.4が29.2%でした。購入金額の平均は、31.6万円で近年ではもっとも低い金額です。「給料3ヶ月分」が31万円という事は給料の平均は10万円でしょうか?30~40万円が26.5%、20~30万円は21.1%でした。

結婚指輪を買わなかった私の場合ですが、妻への婚約指輪は購入しています。

○貯蓄して買った?

では、指輪を買うために貯蓄した人はどれぐらいか?(正確には、結婚するために貯蓄したか?)。これは全体の93.6%、貯蓄額の平均が281.2万円、レンジ別の割合で見ると、300~400万円未満が25%、200~300万円未満と100~200万円未満が21%でした。1,000万円を超える方が0.8%も少数派ながらおられました。

結婚を決めた時期の平均が、挙式の12.4ヶ月前。281.2万円を貯蓄するためには、結婚を決めてからだと、2人で月々約24万円。これはさすがにきついです。これを折半して、月2万円(年間24万円)を積立すると約5年半、3万円(年間36万円)だと約2年の時間が必要です(利率等は考慮していません)。

結婚するための準備において、お金の面から見ると、結婚相手が見つかる前から準備をしておく必要がありそうです。

○おまけ:結婚に親はどこまで関与すべき?

今回のおまけは、結婚に親はどこまで関与したかをみてみましょう。

結婚指輪についての親の83.5%は感心がなかったようです。反対に興味を持っていた親は7.6%ありました。関西の場合、1.7%が親が(勝手に)決めてきたというデータもあります。

これが、挙式、披露宴になると、親からの要望が11.9%、親の感心が29.4%と高くなってきます。親が(勝手に)決めてきたケースが1.2%になります。この数字、妻が24歳以下だと4.0%にまで上昇します。

また新婦の衣装については、親が望んで会場に足を運んだ人が26.3%(新郎の衣装は28.7%)もあり、やはり親として晴れ舞台の衣装には助言をしたい気持ちがいっぱいだろうと思います。

しかし、親の関与は衣装と披露宴全般だけのようで、引き出物や写真撮影など細かいリテールについては、子供達に任せているようです。

最後にお金の話、披露宴の総額の平均は332.8万円。これを親からの援助を受けた方は全体の71%、援助を受けた金額の平均が147.8万円(静岡以外の東海地区では、福井、石川、富山の3県が246.3万円、愛知、三重、岐阜の3県が225万円)で、100~200万円が34.6%、100万円未満が29.3%、200~300万円が26%でした。

因みに私達の場合は、諸事情があって、親主催の披露宴、私達主催の披露宴という事で合計3回行っています。これも特殊なケースなのかもしれません。

みなさんはどうでしたか?

データ出所:リクルート・ブライダル総研

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