【2006年 第3回】賃貸価格 一生を賃貸住宅で暮らすことはできるか? 住宅
上津原 章(ウエツハラ アキラ)⇒ プロフィール
中国・四国地方では、持ち家の比率が6割以上を占めることから、賃貸住宅はマイホームを建てるまでの仮住まいというとらえ方が一般的です。
とはいえ、場所や予算や広さに応じて自由に移り住むことができる賃貸住宅の魅力も捨てがたいものです。
それでは、ライフスタイル別に賃貸住宅の活用法を見ていきたいと思います。
◆気楽な一人暮らし
一人暮らしの方にとって1DKは、自分の寝る場所とお客様を迎え入れる場所とを分けることができる間取りです。
家賃は、地方都市でも新築で5万円前後、築10年であれば4万円強がひとつの目安となるでしょう。
広島市の中心地であればこれに1万円を上乗せする程度です。
◆結婚して子供ができたばかりの家庭
結婚して子供ができると、そろそろマイホームの購入が視野に入ります。
3人家族の場合は、2LDKが来客時の使い勝手がよく、主人の帰宅が遅い場合も子供の睡眠を妨げません。
2LDKになると地方都市と大都市中心地とで大きな開きが出てきます。
広島市の中心地では新築であれば10万円を越える物件も出てきます。
地方都市の中古物件であれば、5万円前後のものもあります。
◆定年退職後に夫婦で住む
高齢者が賃貸住宅を検討される際は、余生を永住するつもりで選びたいですね。
また、寝室と書斎などの趣味の空間を分けておくとよいでしょう。
かといってあまり部屋数が多いと持て余してしまいます。
「高齢者は家主から嫌われるのでは」とご心配の方は、不動産業者や市町村に相談されることをお勧めします。
また、「高齢者円滑入居賃貸住宅」というホームページで物件を検索することもできます。
◆最後に 賃貸住宅の良さ
賃貸住宅の良さは、家族構成やライフスタイルの変化に合わせていつでも住み替えができることにあります。
よって、うまく活用すれば部屋を持て余さずに済み、住居費の無駄もなくなります。
また引っ越しによって普段の生活での移動時間を少なくすることができれば、自分の好きなことのために時間を有効に使えます。
今賃貸住宅にお住まいの方、もう一度賃貸住宅の良さを見直してみませんか。
【06年2月21日】
この記事へのコメントはありません。