【2005年 第1回】就職活動(人気企業、業種、賃金)自分に合った仕事を中国地方で探す 仕事新卒者
上津原 章(ウエツハラ アキラ)⇒ プロフィール
就職活動をするようになると、大都市の企業にあこがれることがあるでしょう。
そんな時によく考えてみると、地方の企業が通信販売などで全国に商圏を広げていることに気づきます。
生まれ育った地元で、業績の安定した企業や伸び盛りの企業を見つけ、自分の実力を試してみたいと思いませんか。
ここでは、中国地方の就職事情について考えてみます。
安定している企業を探す
中国地方の場合、マツダを中心とした自動車関連や、瀬戸内海側の石油コンビナートにある素材関連の企業が数多くあります。
ただ、景気の変動の波を受けやすく求人数が大きく動く傾向があります。
実際、2006年も素材関連企業では原油の高騰による業績悪化を懸念して採用を減らすところも見られます。
製造業全体では、団塊の世代の大量離職に備えた採用の増加が見られます。
地方銀行、中国電力、官公庁も高い人気があります。
伸び盛りの企業を探す
流通業では、イズミやファーストリテイリングなど業績が好調な企業を中心に大量出店に備えた採用の増加がみられます。
また、不動産のアーバンコーポレイションやリフォームのウエストといった新興企業が積極採用をしています。
教育関連のベネッセコーポレーションは女性の実力が発揮できる会社として人気があります。
初任給
厚生労働省の平成16年賃金構造基本統計調査結果によると、平成16年の初任給(大学卒)は、東京を100とした場合、広島県で92、他の4県で83~88となっています。
金額に置き換えると、東京都と広島県との間には1万6千円、広島県と他の4県とでは最大1万8千円の開きがあります。
ただ、最近では能力給や業績連動給を採用する企業も増えているため、初任給の地域格差も実力次第で克服できそうです。
まとめ
中国地方でも、文系理系を問わず自分の考え方に合った就職先を選ぶことができます。
初任給だけでなく、自分の考え方に合った会社かどうかも考えて就職活動をしていただきたいと思います。
自分の将来像がしっかりしており、学生時代に多くのことを学びそして挑戦した方であれば、いつの時代でも就職活動の勝者になれます。
【05年9月14日】
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