転職・離職(件数、業種など) 転職とは人生を変えること【2005年 第2回】

【2005年 第2回】転職・離職(件数、業種など) 転職とは人生を変えること   転職

上津原 章(ウエツハラ アキラ)⇒ プロフィール

私たちの父母や祖父母の世代は、終身雇用が当然とされていました。
ところが、1990年代後半からその考え方が一変します。
中国地方では、マツダが大規模な人員削減を行い、優秀な人材が定年退職前に他の職業につきました。
中には、経営コンサルタントになった方や、マツダについての告白本を書いた方もおられます。

転職された方のその後がクローズアップされ、若年層を中心に、転職は自分の価値を高める手段の一つだという考え方が広まってきました。

どこへ転職するのか?

平成15年の厚生労働省の雇用動向調査によると、中国地方では、転職される方のうち、山陽三県では90%以上、山陰2県では85%以上の方が同じ地域内で転職をされています。
製造業からサービス業、またはその逆への転職が製造業の転職者のおよそ3分の1を占めています。
今までの仕事の実績をリセットして、他の業種にチャレンジされる方が少なくないことがわかります。

転職をしたらうまくいくのか?

中国地方5県の今年7月の有効求人倍率は、1.11倍となっています。
転職のチャンスも景気がよくなったことにより広がったといえます。
ただ、年齢制限、自分の今までの技術を生かせる、給料が高いといった条件をすべて満たす職場が見つかるとは限りません。
そこで、転職を考える前にご自身の今までの経験を経歴書としてまとめることをお勧めします。
今までの職場での仕事の進め方、リーダーシップ、営業や資格取得によって得られた成功体験が、他の業種で活かされるとも少なくありません。

まとめ

転職が自分の価値を高めることになるかどうかは、今働いておられる仕事先でよい仕事ができるかどうかにかかっています。
給料が高い会社に勤めることが、自分の価値を高めることではありません。
給料が高い会社には、高い給料を出せる理由があります。
自分の価値を高めていれば、転職しても転職しなくても、あなたは自分の好きな仕事ができるようになります。

【05年9月21日】

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